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ヨータ達は挟まれた手を抜こうとするがビクともしない
それもそのはず
ヨージは身長185cm、体重91kg
俗に言うガチムチ体型である
ヨージ『10年前、俺はとあるカルに打ちのめされた・・・それが悔しくて毎日筋トレを欠かさなかったが、まさかこんなに成果が表れるとはね』
ヨータ『ヨージ叔父さん!、駄目だよ!、皆んなの精神が壊れる!』
ハッとするヨージ
腕の力を抜くと6人は崩れるように座り込んだ
ヨージ『これが俺の10年間の感情だよ』
ヨータ『何だよ・・・こんなの耐えられないよ!』
ヨータは身体を震わせ、歯をガチガチと鳴らしていた
すると、ギュッとヨージがヨータを抱き締める
ヨージの身体から、違った感情が流れ込んでくる
ヨータ『暖かい・・・暖かくて優しいよ』
ヨータの身体の震えは止まり、何故か涙を流すヨータ
ヨージ『ごめんなヨータ・・・でも理解してほしい、俺は今までこの感情を背負い生きてきた』
ヨータ『こんな苦しい思いをしてきたのに、何でヨージ叔父さんは優しいの?、普通だったら壊れちゃうよ』
ヨージ『俺は、大切なものを失う悲しみを経験したから・・・美姫と麗華を失い、俺はこれ以上大切な何かを失いたくないんだよ』
暖かみと優しさの他に、悲しみの感情がヨータに流れる
ヨージ『ヨータ、そして妹達も同様だ・・・護らねばならない存在だよ』
ヨージは、そう言ってヨータから離れる
5人の妹達を見るヨージ
皆んな身体を震わせている
ミサキとリリアに至っては失禁している
ヨージ『無理もない・・・』
ヨージはヨータと同様に妹達を抱き締め、謝り語り掛ける
ミサキとリリアは、濡れた股間をヨージに丁寧にタオルで拭いてもらい、身体の震えが止まった後も、ヨージの膝の上に乗せられ、抱き締められていた
ヨージ『落ち着いたかい?、ごめんな』
ミサキ『大丈夫・・・私達もヨージ兄さんが、どんな思いで生きてきたのか経験出来たから』
ヨージ『恐い思いをさせたお詫びに、歌を贈るよ』
何故かヨータが素早くスマホとスピーカーを用意する
曲が始まる
ヨータ『この曲、『プレシャス』だね・・・俺もこの曲好きだけど、ヨージ叔父さんの話を聞いてからだと、この曲が物凄く重い曲なんだなと思った』
ヨージ『ヨータ、意味を理解したなら一緒に歌ってくれるか?』
ヨータ『うん』
ヨージ&ヨータ『離ればなれになって気付いた事~♪』
2人の歌声が、空に響き渡った
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