9/9
前へ
/66ページ
次へ
ヨータ達は挟まれた手を抜こうとするがビクともしない それもそのはず ヨージは身長185cm、体重91kg 俗に言うガチムチ体型である ヨージ『10年前、俺はとあるカルに打ちのめされた・・・それが悔しくて毎日筋トレを欠かさなかったが、まさかこんなに成果が表れるとはね』 ヨータ『ヨージ叔父さん!、駄目だよ!、皆んなの精神が壊れる!』 ハッとするヨージ 腕の力を抜くと6人は崩れるように座り込んだ ヨージ『これが俺の10年間の感情だよ』 ヨータ『何だよ・・・こんなの耐えられないよ!』 ヨータは身体を震わせ、歯をガチガチと鳴らしていた すると、ギュッとヨージがヨータを抱き締める ヨージの身体から、違った感情が流れ込んでくる ヨータ『暖かい・・・暖かくて優しいよ』 ヨータの身体の震えは止まり、何故か涙を流すヨータ ヨージ『ごめんなヨータ・・・でも理解してほしい、俺は今までこの感情を背負い生きてきた』 ヨータ『こんな苦しい思いをしてきたのに、何でヨージ叔父さんは優しいの?、普通だったら壊れちゃうよ』 ヨージ『俺は、大切なものを失う悲しみを経験したから・・・美姫と麗華を失い、俺はこれ以上大切な何かを失いたくないんだよ』 暖かみと優しさの他に、悲しみの感情がヨータに流れる ヨージ『ヨータ、そして妹達も同様だ・・・護らねばならない存在だよ』 ヨージは、そう言ってヨータから離れる 5人の妹達を見るヨージ 皆んな身体を震わせている ミサキとリリアに至っては失禁している ヨージ『無理もない・・・』 ヨージはヨータと同様に妹達を抱き締め、謝り語り掛ける ミサキとリリアは、濡れた股間をヨージに丁寧にタオルで拭いてもらい、身体の震えが止まった後も、ヨージの膝の上に乗せられ、抱き締められていた ヨージ『落ち着いたかい?、ごめんな』 ミサキ『大丈夫・・・私達もヨージ兄さんが、どんな思いで生きてきたのか経験出来たから』 ヨージ『恐い思いをさせたお詫びに、歌を贈るよ』 何故かヨータが素早くスマホとスピーカーを用意する 曲が始まる ヨータ『この曲、『プレシャス』だね・・・俺もこの曲好きだけど、ヨージ叔父さんの話を聞いてからだと、この曲が物凄く重い曲なんだなと思った』 ヨージ『ヨータ、意味を理解したなら一緒に歌ってくれるか?』 ヨータ『うん』 ヨージ&ヨータ『離ればなれになって気付いた事~♪』 2人の歌声が、空に響き渡った
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

80人が本棚に入れています
本棚に追加