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「六華はクロのこと嫌い?」
「おいハク。なんで嫌いって聞き方すんだよ。地味に凹むだろ。で、どうなんだ? 俺のこと好きか? さっきのキス嫌だったか?」
「初めて会った人の事が好き嫌いなんてわかんないよ!」
「じゃあキスは?」
「…。嫌じゃ無かった(照)」
絶対、顔が真っ赤だ。
「クスッ。顔、真っ赤だな。可愛いな。六華。」
軽く頬にキスを落とす。
そう、私はクロのキスも『六華』て呼ばれるのも嫌じゃない。寧ろ嬉しいっ思う。
魂から惹かれるって感じ。
私はもうこの獣に落ちているのかもしれない。
この美しい黒い獣。
私を護り続けてきていたという黒い獣。
「私、嫌じゃなかったの。」
「あーあっ。結局、俺は当て馬だったのかぁ。残念。…。まっいっかー。神は等しく我が子らを愛せよだし?」
「クロの為にごめんね神様。まあ、縁結び出来て良かったと思って六華のことは諦めて?」
「くくっ。お前たち、ほんと神をも恐れないんだな。まあ、俺は縁結びの神だから今回は諦めるとするよ。じゃあ、俺の目の前で誓っとけ。永遠に切れない縁を結んでやる。」
「神様太っ腹だね~。」
「気まぐれだからな。今回限りだ。クロは、人間界で暮らすのか?」
「ああ。というか今も人間界で暮らしてるけどな。実は、六華の近くで暮らしてる。」
「え!? ほんとに?! 知らなかった。」
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