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「どうしたの? ビックリして声も出ないのかな?さっきの突風で君を呼びつけたのは僕だよ。」
「貴方、誰?」
「フフ。僕は神様。君を迎えに来たんだ。君は僕の花嫁に選ばれたんだよ。さあ、行こう♪」
「はぁ? 行かない! どうして知らない人について行かないといけないの?」
「さっきも言ったけど、君は僕に見初められたんだよ?」
「だから何? 私は、好きな人としか結婚しないわよ!」
「だったら僕を好きになれば良い。」
「無理! だって、私の夢に入ってくる人だよ? 神様でもプライベートに踏み込んじゃいけないと思うわ!」
「くくっ。君は面白いね。」
ジリっと私に近づく自称神様。
捕まるとマズいと思い私は一歩下がった。
「逃げなくてもいいんだよ?」
「いいえ。逃げないといけない気がする。」
「そう。」ニコッ。
また一歩近づく。そして一歩下がる。
を繰り返す私達。
「どこまで逃げるんだい?」
ジリジリと逃さないぞという気合で追い込んてくる。
そして、右手を掴まれそうになった瞬間。
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