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「本当は、もっと一緒にいたいけど……ごめんね」
と言われているようで。
その一言に先輩の気持ちを感じて、私はふるふると頭を横に振った。
「すごく嬉しいです!
こうして会う時間を作ってくれて」
仕事の事は、先輩にも守秘義務があってなんとなく聞いているだけだから、実際のスケジュールは見えないけれど。
先輩が私の事を思って行動してくれたのなら、それが1時間だろうと2時間だろうと全然構わないの。
……その気持ちが嬉しいから。
「そう言ってもらえると、救われる。
いつも寂しい思いばかりさせてるから」
「……」
そう話す横顔が寂しそうに見えて。
今、先輩が口にした事を置き換えたとしたら、私が、そういう顔をさせてるんじゃないかって思うと胸が痛くなって。
「えっ?」
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