1 それからの二人

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「本当は、もっと一緒にいたいけど……ごめんね」 と言われているようで。 その一言に先輩の気持ちを感じて、私はふるふると頭を横に振った。 「すごく嬉しいです! こうして会う時間を作ってくれて」 仕事の事は、先輩にも守秘義務があってなんとなく聞いているだけだから、実際のスケジュールは見えないけれど。 先輩が私の事を思って行動してくれたのなら、それが1時間だろうと2時間だろうと全然構わないの。 ……その気持ちが嬉しいから。 「そう言ってもらえると、救われる。 いつも寂しい思いばかりさせてるから」 「……」 そう話す横顔が寂しそうに見えて。 今、先輩が口にした事を置き換えたとしたら、私が、そういう顔をさせてるんじゃないかって思うと胸が痛くなって。 「えっ?」
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