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今日の帰宅時間と比べると、随分早く感じられて、
思わず声のボリュームを上げて反応してしまう私。
『ふ。
そんなに嬉しいの?』
するといつもの余裕しゃくしゃくな先輩の口調が、降ってきて。
「あ、またからかうつもりだな」と思ったけれど、
早く会えて嬉しいのは本当だからと、ここは素直な気持ちを伝える事に。
『嬉しいです。
……先輩と少しでも長く一緒にいられるから』
多少の気恥ずかしさはあったけれど。
自分の思いを言葉にしたら、胸がすっきりとして。
清々しささえ覚えていると。
『……好きだな』
『え?』
『愛也のそういうところ好き、俺』
ぼそっ、と。
鼓膜が震えるような低い声でそう呟くものだから、
私は、かあああっと顔が熱くなって。
……ずるい。
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