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「あれ、愛也ちゃん?」
火曜日のお昼時。
前に玲奈と瞬君と3人で行って以来、すっかり気に入って通うようになったハンバーガーショップで、人気メニューの照り焼きサンドを一人漫喫していると、後ろから聞き慣れた声がして。
慌てて口元のソースをナプキンで拭って振り返ると、そこには、ボーダー柄のトップスにネイビーのカーディガンを羽織った、ジーンズ姿の瞬君の姿があった。
「あ、瞬君。
もう授業終わったの?」
「うん。
お昼食べに来たら、愛也ちゃんの姿が見えたから。
隣、いい?」
「もちろん」
隣のカウンター席に腰を下ろした瞬君が、ふと私の手元を見る。
「それも美味しいよね。
ていうか、愛也ちゃん見かけによらずけっこう食べるね」
え。
見かけによらず?
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