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これまでの出来事を思い出しているのか、楽しげにそう話す。
……幼なじみだもんなあ。
一緒に食事なんて、数えきれない程、共にしているんだろう。
「それを言うなら玲奈も詐欺かも。
背は高いしスタイルも良いし……」
しかも美人だし。
と思いながら、グラスのアイスティーを口に含む。
「けどそういうのを感じさせないし、サバサバしたタイプだから、付き合いやすいよね」
「…………なんか彼氏みたい」
ゴホッ。
ゴホッ。
私が何の気なしに放った言葉にびっくりしたのか、
フライドポテトを口に運んでいた瞬君が口元を手で覆いながら、咳き込む。
そして何度か咳をした後。
落ち着いたタイミングで、はあ、と肩を落とした。
「……そう見える?」
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