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そこへ。
タイミングを見計らったように解答が降ってくる。
「今まで遠慮して、距離を保ってたけど。
……これからは本気でいくから、よろしくね」
「えっ……」
本日二度目の衝撃に言葉を失う。
けれど目の前の彼が、とんでもない事をにっこりと笑いながら言ってのけたという事実は、思考回路が停止したままの頭がようやく理解して。
と同時に想いを寄せる相手はまさかの私だという、全く予想だにしていなかった結論にたどり着いた。
……し、信じられない。
だってそんな素振りは少しも感じられなかったし。
今までもこれからも気の合う友達の一人だと思っていたから。
「……大丈夫?」
あまりのショックで完全に呆気にとられていると、
様子を伺う声と共に手のひらが視界を何度か往復して、ハッとする。
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