4 新たな事実

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「……大丈夫じゃないです」 いまだ固まったままの私がやっと口にした一言に、瞬君は、さもおかしいとでもいう風に、ぷっと吹き出して。 「期待以上の反応するね。 ……おとなしく友達に徹したかいがあったかな」 え? 「友達に徹した、って……」 ふと引っかかった言葉に私が反応すると、トレーに手を掛けていた瞬君がこちらに向かって口を開く。 「……一目惚れだったから。 けど二人で普通に会話ができるようになるまでは、ヘタに動かずに時間をかけようと思って」 「……」 初めて耳にする事実のオンパレードにただ驚くしかない私。 「だから別に、今日って決めてたわけじゃなくて」 「そうなの?」 「言うにしても場所は選ぶでしょ。 たまたまここに来たら愛也ちゃんがいたから、声をかけただけだし。 けど、もう言おうかなって思ったら体が勝手に動いちゃって」
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