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……そうだったんだ。
先輩と辻さんが知り合ったきっかけを聞いて、二人の仲の良さに納得する。
「良いお店でしょ。
一人でボーッとしたい時に来るんだ」
隣から降ってきた先輩の声に、私は辺りを見回す。
日差しが降り注ぐ店内はあたたかい雰囲気が満ちていて、木彫のカウンターにはコーヒーサイフォンが並んでいる。
椅子やテーブルは一つずつデザインが違うけれど、バランス良く配置されていて、店主の辻さんのこだわりを感じた。
「ゆっくりして行ってね」
「ありがとうございます」
カウンターへと戻る辻さんにお礼を言って、先輩の後ろをついていく。
平日だからか、店内はすいていて。
二人掛けのテーブル席で読書をする男性が一人と、カウンターでコーヒーカップを口に運ぶ女性がいるだけだった。
「愛也、こっち」
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