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「…………はい」
こんなにも、思いを馳せてくれていたと知ったら。
先輩が覚悟を決めてまで進みたい道があるのなら、受け止める以外になくて。
私になにが出来るかなんてまだ分からないけれど、これまで以上に全力で応援していく決意を込める。
するとその反応を耳にした先輩はホッとしたのか、穏やかな声でこう述べた。
「ありがと。
これから先、寂しい思いさせるかもしれないけど、必ず結果出してくるから。
もし俺がしんどいとかなんとかって弱音吐いたら、愛也はちゃんと叱ってね」
後半は何かから開放されたように柔らかく笑って。
本当に、意を決して話してくれたのだと伝わって、なんだか胸が熱くなった。
「そんな事しないですよ。
たまには気を抜かなきゃ体にもきっと良くないし。
だからそういう時は我慢しないで連絡くださいね」
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