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リラックスした空気の中。
弱音の一つくらい吐いて、息抜きして欲しいという意味を込めてそう返すと。
『じゃあその時は頼るね』
声を弾ませるものだから。
単純な私は頼りにされた喜びでいっぱいになって、すぐさま反応してしまう。
「精いっぱい頑張ります!
といっても話を聞くくらいしかできないですけど」
『それだけで癒されるよ。
俺は、声が聞ければ十分』
うーん。
「……殺し文句並びますね」
『ハハ、またそれなの?
実は待てないんでしょ。
やっぱり本気出そうか?』
あっ。
「こ、これは違うんです!
つい口が滑っただけです。
だから今度お願いします」
『ハハハ。
めちゃくちゃ必死だけど。
なんでそんな面白いかな』
先輩のスイッチが入ると困る私は切り返すけれど、ただ笑いを誘うばかりで。
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