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「ありがとう、優」
変わらず気にかけてくれるその気持ちが嬉しくて。
やっぱり、持つべき者は友達だなあと思いながら、夏休みの過ごし方や近況なんかを交わしていると、トレーに乗ったドリンクとケーキが運ばれてくる。
ちなみに優はアイスカフェオレとシフォンケーキ、私はアイスティーとフルーツのタルトを注文した。
パティシエの作るケーキはどれも本当に美味しく、お気に入りの中の一つだ。
「再来年の春って聞くとまだまだ日にちあるけど、先輩も引っ越し準備とかいろいろあるだろうから、これから二人で過ごす時間が貴重になってくるね」
「実は、そうなんだよね。
こっちでも仕事しながら進めていく事になるから、だんだん休みが減っちゃったりしないかな?って」
日々多忙を極める先輩の休みは決して多くはない。
だから大切なのだけれど。
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