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「フフフ、照れちゃって。
遠慮しなくてもいいのに」
必死に訂正する言動がおかしいやら可愛いやらで、ついからかいたくなる私。
と同時に応援もしていて。
「言霊ってあるじゃない?
口にしてたら引き寄せるっていうし、言わなきゃ。
そのうち叶っちゃうかも」
空いている左手でピースサインを作って見せると、アイスカフェオレで喉を潤した優が、口を開いた。
「も、もちろんデートできる仲になれば嬉しいし、まずはそこを目標に頑張ろうと思ってるんだけど、そんなすんなりいくような人じゃないっていうか」
「え」
「愛也も会ったでしょ?
あの通りイケメンだからモテモテだっただろうし、ハードルはきっと高いよ」
「………」
たしかにイケメンだった。
背も高いし、ハーフっぽい顔立ちで華があったし、確実にモテてきただろう。
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