3 恋バナとエピソード

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職業は、モデルだし。 自分に似合うサイズとか丈とか分かっている辺り、普通にファッションは好きだと思う。 けれど女性のファッションに対しても、私の洋服に対しても滅多に触れないから、男性はそういうものなんだろうと捉えていた。 「一緒に買い物に行った時は? こういうのいいな、とかも全くナシ?」 「……たまになら……」 玲奈からの問いかけに。 なんて答えたらいいか返事に困って、言葉を濁す。 先輩とは、いつもマンションの部屋で会うからか、 外出らしい外出はほとんどなくて。 そこに不満はないけれど、こういう会話をすると、 周りとの違いを実感する。 「たまになら?」 「え?」 「思い出せない? その時、彼が言ってくれた事をヒントに決めるのはどうかなって」 「……」
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