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職業は、モデルだし。
自分に似合うサイズとか丈とか分かっている辺り、普通にファッションは好きだと思う。
けれど女性のファッションに対しても、私の洋服に対しても滅多に触れないから、男性はそういうものなんだろうと捉えていた。
「一緒に買い物に行った時は?
こういうのいいな、とかも全くナシ?」
「……たまになら……」
玲奈からの問いかけに。
なんて答えたらいいか返事に困って、言葉を濁す。
先輩とは、いつもマンションの部屋で会うからか、
外出らしい外出はほとんどなくて。
そこに不満はないけれど、こういう会話をすると、
周りとの違いを実感する。
「たまになら?」
「え?」
「思い出せない?
その時、彼が言ってくれた事をヒントに決めるのはどうかなって」
「……」
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