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……ヒントかあ。
先輩はストレートな性格で、いつもたった一言しか言わないし、その言葉を自分で言うのは恥ずかしいものがある。
そう思ったけれど。
これ以上ははぐらかせないと観念した私は、小さな声で呟いた。
「……か……可愛い、って……」
口にした直後。
かああっと顔が熱くなる。
と同時に、こんなセリフを恥ずかしげもなく言ってのける先輩の行動力?に、妙に感心してしまった。
「優しい彼じゃない。
ちなみにどんな洋服の時だった?」
え?
「どんな洋服の時?」
「うん。
それ、可愛いねって言ってくれたんでしょ?」
「……」
確かに。
先輩と会う日に買ったばかりの洋服を着ていたら、ふとした時に、可愛い、と言ってくれたような気がする。
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