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この日は、こんな和やかなやりとりを交わした後。
次の土曜日は先輩のリクエスト通り、しょうが焼きを作って、部屋で帰りを待っている事を伝えると。
『覚えててくれたんだ?
じゃあ撮影スケジュール巻いて早く帰れるように、その日は特別頑張るから』
先輩は嬉しそうに言って。
それがまたナチュラルで。
モデルの時からは想像もつかないような、なんとも無邪気な一面を覗かせる。
「……ずるいなあ、もう」
『え?』
しまった!
心の声が!
「ただのひとり言です」
慌ててごまかしつつも。
何気ない会話がもたらしてくれる幸せの大切さを、あらためて実感しながら。
少し眠たそうな先輩とおやすみの言葉をかけ合い、一時間程の通話を終えた。
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