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塩谷の目に迷いはないんだ。まるで自分の決心に決して揺れることがないと言うように
真っすぐな目で自分を見つめていた。
(フッ、そうか、、そうだよな。お前に付き合ってあげるよ。お前が望むことなら何でも、、
ったく、、塩谷、、お前っていう奴は大胆(だいたん)なのか、、
それともバカなのか・・ )
「あ、これは昨日に整理したファイル!」
塩谷はカバンからファイルを出して岡崎に渡した。
「あ、」
手渡されたファイルを見た。
(俺の分まで準備しといたのか。たぶん夜明けまでやったんだろうな、、)
「なんだー、お前また仕事を持ち帰ったのか。家ではちゃんと休めバカ!」
「いや、別に、、」
「こら岡崎!!我が会社の優秀社員にバカだなんてーー
あんな不敬な言葉は口に出すんじゃないよ。」
「止めろ石原!お前こそ俺をバカにするんじゃないか。」
ハハハーーー
朝から軽い冗談で和気藹々(わきあいあい)な雰囲気になって
今日もみんな賑やかな一日になりそうだ。
岡崎は一緒に笑っている塩谷の横顔を見つめた。
(いや、お前はただの仕事の鬼だな。)
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