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昼だった。
岡崎はビルの2階に奥まった所にいる。いわゆるさぼっているのだ。
この空間は一人で静かに休めるし
頭を冷やしたりするのにいい場所だ。誰もいないこの場所で静かにタバコを吸っている。
切ったタバコを最近ストレスが多くなってまた吸うことになった。
塩谷とは適当な関係を保っている。
(塩谷は仕事が何より重要だと言った。で、なかったことにした。
でも本当にお前はこれで大丈夫かな、、俺だってまだ治れなかたのに・・)
「ふぅーーーーー」
タバコの煙を深く吐いた。胸の苦しみと一緒に吹き飛ばしたいんだ。
「この胸の苦しさも煙のようにあっさりと消えればいいのにな・・」
小さく呟きながら頭を見上げて窓から見える青空を眺めた。
腫れあがった春の天気は爽やかで窓からさす暖かい日の光を
浴びていると気持ちがよくなるんだ。
「天気いいなー」
(やはりこんな日に仕事続けるのは無理無理!)
そして地面の方を見つめた。
「あれっ?塩谷だ。」
塩谷の姿が見えた。塩谷は遠くから見ても分かれるくらい自分だけのオーラがある。
(何でここに来たわけ?!)
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