第3話.闇の中、心の叫び声・・

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何とか体を起こした塩谷に成田がヘッドロックをかけてた。 「油断しちゃだめですよ先輩ー!」 「けっ、、なりた・・」 伏された上体を起こすのに力尽きった塩谷はこれ以上の力はない。 かなり苦しそうだ。 成田の戯れは終わらなくてまだも続けているんだ。 (成田??お前の大事な先輩じゃないの???大事な先輩に向かって意地悪んじゃないの??) 「どうですか?ギブアップしますか????」 塩谷は軽くうなずく。 「もう諦める?失望したー先輩の根性ってこんなもんですかね。」 「っ・・」 「マジでギブアップ??」 その言葉のせいか成田の腕を強くつかんだ。 「うぅっ、、だ、、れが・・」 (マジ苦しんでるんじゃないかよ。) 「おい成田。ずいぶん楽しんだじゃないか。もういい加減にしろ!!」 ぐいっ 「いや、まだまだですよ。」 成田は腕に力を入れて塩谷の首を絞めた。 「っ、、、」 塩谷の顔が真っ赤になってる。 (あれヤバくない?!) 先まで成田の腕を強くつかんでいた手の力が抜けている。 もう限界になったみたいだ。 「、、ギブ、、っ、、」 「はい?聞こえませんけど??」 タタッタタ・・ 首を締められて上手く話せない塩谷は降伏(こうふく)の印として成田の腕を軽く叩いている。 「っ・・ギブ、、アップ・・」 「なんなんですか塩谷先輩、少しは楽しませてくれるっ、、」 ぐいっ
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