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下の方をちゃんと見たら成田の腕がまだ塩谷の首を絞めつけていたんだ。
「はあーっ??なにしてるんだ成田!!」
「あーーーっ!!!!!」
成田だって気づいていなかったようだ。
二人はいそいそ首を組んでいた腕を離した。
成田は痛みを耐えるため無意識的に塩谷を支えとして耐えていたようだ。
塩谷は椅子に座ったままぐったりと倒れていた。
「塩谷!!」
「先輩!!先輩!!」
塩谷の動きはないんだ。
「救急車(きゅうきゅうしゃ)救急車!!」
(番号が、、何だっけ???)
どうすればいいか分からない。頭の中が真っ白になった。
「おい騒ぐな。落ち着け二人とも!」
石原は二人を後ろへずらして塩谷の前に立って上体をかがめた。
「やれやれ、、ぐったり・・」
「っ、、俺が、、」
「ちょっとまった!」
近づこうとしたが石原に阻止される。
「あんまり焦るなよ。」
岡崎は腹が立つ。ふざけたことを始めた成田を睨みつけた。
とんでもないことをしでかした。その結果、塩谷を気づつけてしまった。
誰かを責めるのは何の役に立てない。だがそれを分かっているのに腹が立ってたまらない。
(成田!塩谷に何かあったら絶対、、)
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