第3話.闇の中、心の叫び声・・

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でも成田をみた岡崎は成田への怒りを収めた。 成田は体がすくんでいた。唇が小さく震えている。 自分だってあまりにもショックを受けたようだ。 本意じゃないんだが成田は人にいや、大好きな塩谷に危害を加えた。 誰より心配しているのに決まってる。塩谷になにかあったら耐えられない 自分を許せなくなるはずだ。 石原は岡崎たちと違ってわりと落ち着いている。 塩谷をじっとみつめた。岡崎は石原の処置(しょち)をみながら気をもんでいる。 「ふん・・呼吸はちゃんとしてる。」 「そうか!」 (ヒュー・・) 最悪な結果じゃなくて一安心だ。 椅子に反りかえてぐったりと倒れている塩谷の頬を軽く叩いている。 「おーーい、塩谷ーー起きろーー」 塩谷は眉をしきりにしかめる。 「っ、、」 でも微弱な反応にすぎないんだ。 「やれやれ、、これじゃだめか。なら、、」 また塩谷の顔を叩き始めた。 ぴちゃぴちゃぴちゃ・・・ (音が、、ちょっと強すぎるんじゃないの??) 「ふふッ、、」
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