第3話.闇の中、心の叫び声・・

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ぴちゃっ タッ!! 「え?」 岡崎は面白そうに塩谷の頬を叩いている石原の手首を掴んだ。 「おい、いい加減にしろ石原!!!やり過ぎなんだよ。」 ぐいっ 「っあ、悪い悪い!つい、、」 「いくら相手が塩谷だといえ、これはダメだろ!?時と場所をわきまえろ!」 (緊急状況になにふざけているんだ。) 「分かった分かった、、」 石原は岡崎にどなられて鼻白む。 「あのさ、、手首、もう離してくれないっ?」 「ん?」 岡崎に手首を強く掴まれた石原は苦しんでいる。 「あ、、悪い。」 (あ、俺も過ぎたな。力入り過ぎ・・) 「ヒューお前さ、握力いいなー」 「ふっ本気出せば石だってつぶせるんだよ。」 「はいはい!あ、塩谷なら」 「せん、、ぱい?!!」 「ん?」 「あっ、反応した!!」 ぼっとしていた塩谷は成田の方を見つめている。 でもまださっぱりと気が付けないようだった。 (いいタイミングっていうか・・石原のことは気付けなかったようだ。) 塩谷はのっそりと身体を動かした。 「大丈夫大丈夫。もう心配しなくていいよ。ちょっと気絶しただけだから、、」 「本当に大丈夫でしょうか、まだぼっとしてますけど・・」 成田は安心できないようだった。 「ああ、大丈夫!」 「なぜ分かる。一応、病院へ行ったほうが」
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