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冗談じゃない!
・・・冗談じゃないんだ・・・
「あなたは3番目。」
それを2番目に伝えられる。
冗談じゃない!
バカにされてる。
「私はあなたよりマシ。」
2番目の視線がそう言ってる。
「崇さん、結婚するから。」
総務部の玲子から、聞かされたのは一週間前。
でも、「と」がない。
「私がダメな時、相手してくれてたんでしょ。聞いてる。」
そんなことを話してたの?
いつかこの女には勝てるかもと思っていた。地味で特に魅力もない。
「2番も、3番も一緒だけどね。結局、イチバンがいるんだから。」
こいつ、3番って言った、私のこと。
自分の言いたいことだけを告げて、玲子は行ってしまった。私は一言も返していない。
玲子はなんのために、私に伝えに来たんだろう。
私たちと付き合っていた崇は、地元に残していたイチバンの幼馴染みの恋人を選んだ。仕事は辞めて地元に帰るらしい。
こちらで彼女だと言われていたのは玲子。そして、玲子と会えない時に崇が遊んでいたのが私。
知ってた。でも2番目だと思っていたから、いつか逆転してやるって。
地元のイチバンは知らなかった。
まさかUターンするとも。ちょっとした仕事の失敗くらいで。
本人からのおしまいの連絡は、LINEできた。
バカにされている。それが3番目の扱い。
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