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ある日、ラマヌは目を輝かせながらゴッドフレイに報告しに来た。
「勇者様、またラマヌちゃんは新しい魔術を閃いたんですよ!」
「また勝手なことを……。俺の居ないときに勝手なことはするなと言っただろう。あと勇者様は止めろ。頼むから」
「いいじゃないですか別にぃ」
「何度も言うがな、偉いのは俺じゃない。俺の御祖様だ。この身は未だ鍛錬の途中。御祖様には遠く及ばないんだよ」
「じゃあ『ラマヌ』じゃなくって『ラマヌちゃん』って呼んでくれたら考えてあげます」
「くっ、ふざけた事を……」
立場上、ラマヌはゴッドフレイの「生徒」にあたるはずなのだが、気がつけばいつも手玉に取られているような気がする。
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