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『ガシャコンブレイカー!』
『ガシャコンバグヴァイザー!』
どうにか落ち着いた俺を勇騎は肩で息をしながら引き離し、各々武器を構える。
律儀に敵さんは待ってくれていたらしい。
「…いくぞ」「お、おう…」
勇騎がこちらに少し怯えたようにしているのだが、真由の視線は仮面越しでも分かるほどこちらにジト目を向けてきていた。
まあそれはおいおい解決するとして。
「せッッ!!」
放たれる弾丸。
扇状に連射されたそれは最前列の敵兵を薙ぎ払う。
勢いに乗り、勇騎の重撃が、真由の殴打が敵を吹っ飛ばしていく。
俺はフユキ目掛けて
『ギュ・イーン!』
鋸刃を降り下ろした。
「真っ先に僕狙いかいな…!」
背にした二刀でそれを受けられる。鋸刃の回転を抑えるようにしているため、激しい火花がそこかしこに散っていた。
「どう見てもアイツらはお前の眷属みたいだからなっ!」
「ちぇー…頭キレッキレやん。ええの?真由ちゃんと勇騎クン組ませて」
「あ?」
言われてそちらを向いた瞬間、俺の怒りのベクトルは、完全に別方向へ向いてしまった。
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