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真由がバイクとなり、それに跨がる呼道 某を見たとき、フユキを見据えていた敵意は、呼道某へと向けられる。
「アノヤローーーーーー!」
「ちょ、ちょっと神崎クーーン?」
フユキをすっぽかして、呼道 某へ特攻を開始した。
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次々敵を撥ね飛ばし、残るは僅か。
勇騎さんがいつしか爆走バイクのガシャットを手にしている。
それを私のタンクの横にあるホルダーに装填し…
『ガシャット!キメワザ!』
「ウイニングランを決めるのは」「俺達だ!」
『BAKUSOU!!CRITICAL STRIKE!!』
ホイールにみなぎるド派手なエフェクトのエネルギー。
アクセルを吹かし、突っ込む。
まさに弾丸と化した私たちに吹き飛ばされ、残りの敵はあえなく消滅した。
のだが…。
否、ある意味最凶の敵を私達は呼び起こしてしまったらしい。
「呼道 勇騎ィ…!随分と楽しそうじゃないかァ…!この俺を差し置いてェ…!」
かなりエキセントリックな動きをしながら迫ってくるゲンム…いや、神崎俊哉。
心なしか、奇妙なエレキギターの旋律が聞こえたような気がした。
まさにその動きは"活ける屍"。
同時に、手にしていたジュエルが起動した。
『デンジャラス…ゾンビ…!』
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