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落ちかけた心を静めつつ、いつかボコると心に誓う俺。
妹の純潔は俺が守るっっっ!
「なんか妹さんのこと考えてない?」
何故わかった…!?
ーーーーーー
昼休み、友達のかなたんとなおの3人でランチタイム。
弁当箱の蓋をとった私は困惑を隠しきれなかった。
「……」
「あれ?これって夜のネットニュースでやってた爆発事故のとこにいたやつじゃない?」
なおの発言に、表情筋がさらにひきつる。
弁当はまごうことなきキャラ弁。
だが選定されたそのキャラクターが問題だった。
私が変身したライダー、レーザー レベル3だったからだ。
「なに?もしかしてあの仮面ライダー好きなの?」
なおにストレートな質問を受け、狼狽する。
「え、えーと…たしかにカッコいいとは言ったけど」
歯切れの悪い回答に、なおは眉根を寄せたがそれ以上は聞いてこなかった。
実際、私とお兄ちゃんはネットニュースをみていなかったので、あの戦いがこんなに大騒ぎになっているとは露知らず…というところだったのである。
あまりにタイミングが悪いと思いながら、無言で箸をすすめるのが精一杯であった。
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