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自宅、神崎俊哉の部屋…。
そこでは“尋問”が繰り広げられていた。
「お兄ちゃん?」
「ハイ…」
「なにあのお弁当は?」
「ま、真由の勇姿を思うと手が勝手に…あべしっ!」
跳ぶハリセン。
「ネットでちらっとしか写ってないライダーをあそこまで再現とか、怪しまれないか考えてよ!?」
「バレたらって…まあそれだけではばれることはないだろごぁ!」
「自分からバラしにいく馬鹿がどこにいるって言うのよ!」
「…スイマセンデシタ」
このあと、説教は30分に渡って続いたのだった。
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「フユキ、どういうつもりだ?」
「マイティアクションの複製品については謝ったやーん」
「謝って済む話か!あの方が仰らないから実力行使にでないだけだぞ…次に何かをやらかせば、私はお前を処断する」
フユキとキングの間に流れる空気は不穏そのものだった。
言うだけ言うと、キングは部屋を出ていった。
出たあとのドアにイビるような顔をしてから、フユキは濃紺の“HURRICANE NINJA”と書かれたガシャットを取り出す。
「ま、反省はしていない…てな」
『ハリケーン!ニンジャ!』
嗤う彼が起動したガシャットは、揺らめく複数の影を産み出すのだった。
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