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そんな三人のドタバタを遮る者がいた。
「おやおやぁ?珍しい組み合わせちゃう?」
振り向かずとも分かる。
「「フユキ…」」
勇騎と真由が呟き、視線を向ける。
俺は苦虫を噛み潰したような顔になりながらも話すしかなかった。
「ったく、ただでさえ機嫌がワリィのにテメーまで出ばってくんな」
「妹さんとデートしてたら恋敵…的な?」
オイコラ暴露してんじゃねぇぞ。
フユキの文言に、勇騎が気まずそうな視線をこっちに向ける。
「やめろ、そういうの。でだ…お前の用件は?」
あえて話をフユキに振る。
するとフユキは子供のような目でこちらを見つめ、返事をしてきた。
「いやー、コイツの遊び相手になってもらおー…て思て」
奴の手にはガシャット。そして…
「ゲーマドライバーだと…?」
ジュエルではなくガシャットで変身というまさに不意を食らう事態。
その反応を楽しみつつ、フユキはドライバーを装着し…
「変身」
『ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!』
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