プロローグ

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プロローグ

男はヨロヨロと町をさ迷っていた これから どこに向かうのか 何をするのか 全てが真っ暗闇だった 男は死にたがっていた が、まだそんな勇気がでない 男は高いビルを見上げたあと、またノロノロと歩き出しす と目の前にビデオルームという看板を見つけ 男は導かれるまま中に入った …最後の映画 これを土産に旅立とう…男はそんな思いを巡らした… 閑散とした入り口をを通り薄暗い通路をキョロキョロと見ながら歩くと 「いらっしゃい」 と声が聞こえ 男は驚き、その声の先を見ると カウンターがあり店員が顔を出した。 「…開けているのかい?」 「ええ営業中です」 冷静に答える店員に男は 辺りをキョロキョロし 「ふーん…まあいい。ねぇ君が今から自殺するとして何を見る?」 男の異常な問いに 店員は 奥に入ると 無言で一本のDVDを差しだす …変なヤツだ…男はそう思い 何も書かれてない白いパッケージを舐めるように見ながら案内された部屋に向かった どかっと個室の部屋のイスに座わり デッキにセットし再生ボタンを押すと テレビ画面に 寂れたモーテルが映しだされた image=506789681.jpg
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