再会

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再会

「今年も夏が来たな……」 彼、篠森 梗矢(しのもり きょうや)は、そう言いながら自室のベットに寝転がっている。  毎年夏が来るたびに梗矢はこんな気分になっている。夏といえば何だろうかと考えると彼の頭には真っ先に夏休みの宿題という単語が頭に浮かぶ。誰もがみんな嫌なもの。彼は毎年、最終週に終わらせている。そんな人間だ。夏休みの初めは意気揚々と「7月中に終わらせてあとは遊びまくるぜ!」と言うがそんなことは二日目には忘れ、寝過ごしている。 それを小学生から続け今に至っている。毎年ながら誰かに手伝ってもらい、言葉としての価値がなくなるほどにありがとうと言い、何とか提出をしている。が、近年はそんなことすらもせず、未提出が続いているのだ。このことに彼自身も気づいていて、今年こそはと思っているがなかなか行動できないのが現状だ。 「眠いから寝ようかな。」 そう思って彼は目をつぶる。が、その時に彼は思い出した。 「そうだ、今日はあいつが会いに来る日だったな。」
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