7人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
プロローグ
深夜、女性が帰り道を急いでいた
その後ろを黒い雨ガッパで顔や体を包む人物が息を殺しつけている
と女性が立ち止まり携帯電話に出た
誰かと幸せそうに話すのをサッと物陰に隠れ雨ガッパは女性を見つめた
右手に固く握られたハンマーが小刻みに揺れている
女性が電話を切り再び歩みを進めると
雨ガッパは 速度を早め 追いつくとハンマーを持った手を振り上げた
倒れこむ女性をしばし見つめたあと
雨ガッパは 夜の町に消えていった。
最初のコメントを投稿しよう!