僕と彼女の事情

「いや正直いま、埋められてる状態やから、怒らんといてや？埋葬も何も埋められてるし？怒らんといてや？埋めなおされたからって成仏するかなあって。自分でもよくわか
らんのよ。」幽霊になるの初めてやから。と付け足した。
「え？じゃあ何？犯人的なのを見つけろとか？そういう感じ？」
「いや、だからあ、成仏するかどうかわからんって言うてるやん！犯人見つけたとか埋め直したとかそういうんじゃなくて！成仏の概念ていうかどうすれば成仏するかなんて自分でもわからんのやって伝わらんかな！ほんまにあんたはバごめんごめんごめんごめんちょ、嫌！」
「ほんまお前マジで消えろや！」
「いやや。」とあっさり女は拒否。
「何でやねん！」