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「やっ……ちょっと……くすぐったい……です……」
恥ずかしさのあまり、目をつむって下を向いてしまう。
突然、そのワシャワシャが止んだ。
「テメェ、何年だ?」
「一年……です」
「んじゃ、アタイと同じだな」
「へっ?」
キョトンとした顔で首を傾げてると、その人物は自分の方を自慢気に親指で指した。
「アタイ、西村ミサ! ここで逢ったのも何かの縁、仲良くしてくれよな!」
「えっと………その………中山……万里です………どうぞよろしくお願いいたします」
「タメで良いよ!」
ペコリとお辞儀をすると、その人物(以降ミサ)は呆れたようなそうでないような言い方で目を細めて笑った。
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