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心の中で、今の言葉を復唱する。
私が、良い……私が……そんなの……そんなの……
嬉しいに決まってるじゃないかっっ!!
「えっとー……そのー……良いの? 本当に?」
しかし、そんな受かれ始めた心とは裏腹に表には上手くそれが出せない。ミサも、多分引いてるだろう。
と思ってたら、両頬を掴んでムニッと横に引っ張られた。何々? 痛い痛い。
「あぁ! ってか、入れてくれ! 頼む!」
「えっと……その……うん、良いよ?」
「なんで疑問系なんだよ! 万里って面白いヤツだな!」
言いながら太陽のような笑顔を見せてくる。
あぁ……これが、友達かぁ。メルもそうだけど。
それでも、何だか胸が踊ってる感じがする。
入学してから一ヶ月、虐めと風邪以外で初めて授業をサボった。……そして、初めて自分で友達を作った。
結城、私……あの頃から少しだけ成長したよ。
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