あの頃から

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俺は大山結城。万里とメルの幼馴染み。 普段こそ目立たない高校一年だが、ここでは少しだけ俺の事を話そうと思う。部活はサッカーな。 それは、小学校低学年の時……万里はいた。 しかし、それがいじめられっ子と言う形で。 でも、最初は知らなくて少ししたら収まるだろうと思ってた。だから、万里にも関わらなかった。 「お前、雨女だろー」 と、まぁからかい程度に男子が言ったんだ。 するとまぁ、万里は男子に水を浴びせてビシッと一言。 「うっさい! バ男子!!」 まさか、この台詞が俺専用になるとはな…… この時の俺には、知る由もなかったんだ。 万里は強かった。大体のいじめには、技で応戦して何とか撃退する。これなら、俺が助けなくても大丈夫だ。 と、思ってたある日の放課後…… 公園の端の方で、その姿を見付けた。 何やら、グズっている。……やっぱり、辛かったんだな。なんで誰にも言わないんだよ。
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