青春は、ここから

3/16
前へ
/209ページ
次へ
部屋に行くと、携帯が着信を知らせてたので不思議に思って見てみる。 『もうすぐ結城の誕生日なんだってな! 皆で出し合ってなんか買おうぜ!』 ……メル、また余計な事を…… でも、これまで毎年祝ってきたから今年も何かしようかな? うーん……また、ケーキでも作ろうかな。 私がそう思うのは、初めてケーキを作った時に結城に褒められたから。 なんて単純……我ながら呆れるわ。 でも……それで、女子力アピール出来るなら別に何だって良いかな? 「おねーちゃん! ご飯出来るから来て!」 「はぁーい!」 リビングから聞こえる真優の声に出来る限りの大声で返事をする。 まぁ、でも……それはまた三人で話し合おう。 と、これから起きる事を知らずにこの時は只そう思ってた。
/209ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加