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「メルって、本当に良い子だよね」
「何の事ですかぁ? ……あっ、ミサちゃん来ましたぁ♪」
首を傾げた後、メルは入り口の方に目を見やる。
しかし、その隣には……結城が何故か楽しそうに……
モヤモヤする。何よ、ちょっと話してるだけじゃん。別に彼女とかでもないのに……やだな。
こんな事で怒りそうになってる自分が、嫌になってきて……見てるのが辛くなって、私はまた逃げた。
「おーっ、万里待たせたな……ってあれ?」
「おい、中山!? どこ行くんだ!?」
二人を無視して、走り続ける。
見たくない光景を見てしまった。
あぁ……こんな時に事実確認をしない私……嫌だ。
私は、自分の事が嫌になり始めてた。
―――……
「恋の病はいつになったら治るの?」
とりあえず家に帰って真優に事情を話した。
彼女は、また? と言わんばかりに返してくる。
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