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それからしばらく綺麗な夜景を観ながら、甘い恋人の時間を晴翔にキスされながら過ごすと、「そろそろ送るよ。」と言われた。
その時に胸の奥にチクッと感じた寂しさがとても切なくて、ちょっと泣きそうだった。
前に会った時は初対面だったし、もう会わないかもしれないしって思ったから近くのコンビニで降ろして貰ったけど。
今日は「心配だから、それに俺は咲花の彼だろ?」って言われて、ちゃんと家の前まで送って貰った。
車を降りる前に肩を抱き寄せられてチュッてキスされた。
そんな恋人の儀式にビックリしたり、嬉しかったり、恥ずかしかったりしながら、フワフワとした足取りで門を開けて中に入る。
振り返ると晴翔が手を振ってくれていた。
私も思いっきり手を振って応えた。
すると晴翔は、安心した様に車に乗り込んでポンて軽いクラクションを鳴らして走り出した。
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