初恋*

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それからの私は脳内お花畑で、世の中の全てが美しい物に見えた。 クラスメートも世の中の女の子たちもみんなが可愛く見えた。 そして、自分も晴翔からもっと可愛いって言ってもらえる様に頑張らないとって思って、お肌のお手入れや可愛く見える髪型を研究した。 およそオシャレやファッションに興味のなかったダサ女の私が、急に色気付いたとクラスの仲良しの女子には気付かれて、彼が出来たと白状させられた。 晴翔とは毎日電話で話した。 どれたけ話しても話し足りなくて、父から「いつまで話してんだ!!」って怒られたけど、止まらなくて、最後には父に電話を無理やり切られてしまった。 間違いなく私は浮かれ切っていた。
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