初恋*

7/7
前へ
/77ページ
次へ
その日もいつも通りのデートだと思っていた。 いつも通りご飯食べてお茶してスイーツを堪能してドライブ。 今日はどこに連れて行ってくれるんだろう。 私はノー天気に、そんな事を思いながら心地よい音楽と振動に身を委ねて、いつしか夢の中へと落ち込んでいった。 「咲花、着いたよ。」 「ん…」 寝ぼけながら、どこ?と思って目を開けると…。 暗い…。? 「ここどこ?」 「ん?ホテル。」 「ほてる…?」 「そ…、咲花と2人きりでイチャイチャしたいなって思って…」 イチャイチャって…、いや、私もしたいけど、ってじゃなくて…!! 「咲花は、イヤ? 俺とイチャイチャしたくない?」 そう言いながら、晴翔が私に覆いかぶさってキスをしてきた。 それは、頭の中が溶けていきそうな甘い甘いキスで、一瞬で私の思考回路はショートした。
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

270人が本棚に入れています
本棚に追加