私の知らない私を見つけてくれた

高校生活

高校生活への期待は砕かれる。

麻音の進路はお嬢様学校で有名な私立の女子高。

私は自分の学力よりも、ちょっとだけ上の公立校にラッキーで受かった。

私は、地味で暗いキャラから脱皮しようと高校デビューを目論んだけれど、地元の公立校故に同じ中学から進学した生徒が多過ぎて断念した。

こんな所でも、過去の私を知ってるコに何て言われるか、そればっかりが気になってしまった。

と、言うわけで高校デビューも出来ず、相変わらず地味でダサくてチビで貧乳で出っ歯な私には、素敵な出逢いなんかあるはずもなく。

そんな私のクラスには、同じ身長でお人形さんみたいに可愛い顔立ちの紫緒莉(シオリ)と童顔巨乳の美奈子がいた。

紫緒莉は可愛すぎて始業式の次の日から毎日休み時間の度に男子が告りに来てた。

それくらい可愛かったけど、性格は自分が可愛いと言うことを鼻にかけていて超悪かった。

付き合った彼が友だちに「あいつ、自分が可愛いって分かってるんだよー。ムカツクけど、それでも可愛いんだよなー。」って言うくらいに。