お母さんの恋の始まり

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俺は笑いながらあやめの前にたつ。 顔を両手で隠して下を向くあやめ。 「…。」どうしよう。 ちょうど胸の辺りにあやめの頭が…。 お母さんが女の子には優しくしなさいっていっていたよな。 俺はあやめの頭を撫でてみる。 ビクッとするあやめ。 やめると両手を少し開けてこっちを見てくる。 「もう撫でてくれないの?」上目遣いのあやめにドキドキが止まらずに、俺は再びあやめの頭を撫でる。 「ち、ちょっとぉ。子供達になに話てんのよ?」あやめが俺を止めようと立ち上がる。 「裕。お母さんを止めな。」 舞花の命令には絶対な裕斗。あやめの前にたつ。 裕斗は3年生とは思えないほどの長身である。母親とそれほど変わらない。 それなのに、自分より小さい舞花に全く敵わない。ケンカすると裕斗が必ず負けるのだ。 「むぅ、裕斗。お母さんの邪魔するの?」あやめは警戒している。 「舞ちゃんの命令だから。」 といってあっさりあやめを捕まえてしまうのだった。 「お父さん。話の続き。」次女にせかされて、話を再開する。 あやめは暫く頭を撫でられてると、いきなりガバァッ!っとあやめは抱きついてきて、俺の胸の中で泣き出したのだ。
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