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そんなこんなで学校に着き、
成績順で分けられたクラスへと入る。
俺の成績は上から2番目のクラス。
まぁまぁ悪くなく、
ヤンキーや俺が思う怖い人(兄みたいな人)が
いないので安心である。
俺は1番後ろの窓際の席に座る。
ここは風が直接当たるので気持ちが良い。
するとふと右横が気になった。
何故か空白の席になっている。
いつも時間ギリギリに来るから
ほとんどはみんな来ているはずなんだが…
今日の右横の人は休みか…?
名前を覚えていないので
俺はそんなふうにしか思わなかった。
扉を開けるのにも大きな音を立てて
担任の先生が入ってくる。
「おーーーっし!!!!みんな!!!!いるか!」
とてつもなく、でかい声。
耳が痛い。
みんな耳を抑えている。
「あはははは!!そんなにみんな一斉に耳を抑えなくてもいいだろう!俺の声が聞こえんぞ!!あはははは!!」
聞こえます聞こえます。
声帯がスピーカーなんじゃないかと
疑うくらい聞こえます。
みんなが悲痛の顔になっていると
「今日はみんなに転校生が来たことを知らせようと思ってな!張り切ってるんだ!」
先生は転校生紹介で張り切っていたらしい。
新任の先生だから仕方ない…とはなるまい。
ボリューム落とせ。
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