淫夢の転校生

4/8
前へ
/92ページ
次へ
「せんせー、早く紹介してよー」 「そーだよ、どーせ男なんだからよ~」 「転校生来たくらいで騒いでんじゃねぇよ」 男子校だから転校生は男に決まっている。 共学でよくあるような男なのか、女なのか そんなドキドキがあるわけない。 「ん?そうか?じゃあ入ってきてもらおう! どーぞ、入ってきなさい。」 みんな釘付けになった。 背が高く鼻筋が通っており うっとりした瞳… 黒髪…さらさら… 魅力的で…悪魔的な… …ん? あれ?この顔…どこかで…? 「新しく来た、如月麗くんだ。みんなよろしくするんだぞ!!!! さぁ、如月、自ら自己紹介を!」 先生が大きな声で言う。 「はい。如月麗と申します。 陰暦の2月で如月。麗は端麗の麗です。 よろしくお願いします。」 如月と言えば2月の陰暦以外に どのような漢字が思い浮かぶのだろうか…。 こんなに丁寧で透き通った声…。 間違いない、俺が夢で見たやつまんまだ。 (予知夢かなんかだったのか…? しかしすごい偶然…) 俺が1人で感心していると 如月が俺の方へ歩いてきた。 どうやら俺の右横が空いていたのは このためだったらしい。
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

55人が本棚に入れています
本棚に追加