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第2章モーニングセットは卵サンド
午前4時のアラームで目を覚ます今日は休日 雅の一日が始まった。
まず、歯を磨き顔を洗い着替えをして真っ白なエプロンを着て下に降りるそこはお店 掃除も料理の下準備もすべて一人でやる・・・だがこれが彼女の日常であり生きがい。
カランカラン鉄のドアチャイムの音が誰もいない店内に鳴り響く
(み)すみませんまだオープン前なので・・・
母が1週間前に完成させたステンドグラスの七つの光を背に浴び彼は入って来た雅は彼の美しさに目を奪われただ茫然とそこに立っていることしかできなかった。
金色に輝く髪に少しつり気味の瞳背が高くて美しいオーラを身にまとい一歩ずつ歩いてくる。
(彼)あのすいません先日連絡したものです?ん話が分からない連絡あっもしかして
(み)あの先週お電話くださった藤白拓矢さんですか?藤白はかすかにうなずく
あれは先週の忙しい午後の時一本の電話がかかってきた藤白と名乗る男からこの店を取材したいとの事だったそれが今日だったなんて・・・
(み)すみませんこんな小さな店を取材したいなんてもっと年の行った方かと
プッあはははは 突然藤白は笑い出した雅はそんな彼にあっけに取られていた
(た)貴方は面白い人ですね(み)え?(た)だって自分の店をそんな風に言うなんて俺は好きですよこのお店 彼はにっこり爽やかな笑顔を見せた
それからは雅の新作スウィーツなどの取材をした 藤白は見た目はチャラいが内心はとても穏やかで強気な男子だ2人の会話は弾みすっかり話し込んでいた
(み)藤白さんは何でこちらにいらしたんですか(た)俺将来自然写真家になるのが夢なんですそれで1週間こっちに研修に来たんです。
写真家・・世界中を飛び回りその土地の事を何枚もの写真に収める時には命だってかける大変な仕事ステキだな 雅はそんなことを考えながら藤白の話を聞いていた
(た)あのまだ名前聞いてなかったですよね(み)雅 宮崎雅です 16歳
(た)すごいですね俺と一つしか違わないのにこんなにおいしい料理作れるなんて
雅は藤白の一つ下藤白は北海道の高校に通いながら一人暮らしをしているので自炊中なのだ家ではシチューやラーメンを作っている 。
8時00分開店の時間 と同時にたくさんの人が入って来た雅は忙しく店内を小走り藤白の事はすっかり忘れてしまった
・・・また来ます藤白はそう言い残し店を出た
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