第3章ほおの温度はわからない

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第3章ほおの温度はわからない

月曜一週間の始まり誰もがもう一日休みたいと思っているだろう。 そしてこの少女もその一人 どーした雅?比嘉野乃子がいちごミルクを片手に語りかける (み)昨日 急に団体旅行客のお昼ご飯要求きてお弁当53個・・・ そこに岡城香恋もやってきて目が覚めるタブレットをくれたガララ教室のドアを開ける音と同時に先生が入って来た さぁ今日も一日元気に参りましょう! 東棟の教室にいる雅達は1・2時間目が一番暑く、クーラーが欠かせないついこの前も熱中症で1組の女子が授業中に倒れたばかりだ 下敷きで顔を仰ぐ生徒もいればクールタオルで汗を拭く小太りちゃん教室はジトッした空気に包まれた (み)あぁ~外の空気が美味しい 雅・野乃子・香恋達は屋上にお昼ご飯を食べに集まった4時間教室にいた後の外の空気は予想以上においしく海水の香りがツーンと鼻を通る。 3人は放課後の予定を話しながらお昼ご飯を食べた。 お昼ご飯の決まりは自分のおかずを3人でシェアすること雅のおかずは大好評ですぐなくなるどこにでもあるような普通のJK達の昼食会である 10分ほどたっただろうか屋上と階段をしきるドアが開き男子4人が入って来た (か)あれは3年生達かな 確かに香恋の言う通りだ私(雅)が所属する料理副部長 小野幸太がいるのだから・・・ん?その隣にいる金髪の人どこかで見たような・・・あっ (み)藤白さん?! 雅は食べかけのおにぎりを持ったまま勢い良く立ち上り目を一杯に見開き叫んだ。 こちらを振り向くその顔は確かに藤白拓矢間違いない藤白もこちらに気付いたらしく思い切り手を振り返してきた。 (た)宮崎さんじゃないですかあっここ宮崎さんの学校だったんですか? 雅はコクコクとうなずく (の)なになにぃ~彼氏?(か)イケメンじゃんか 2人が小声で話しかけてくるのに対し雅は違う違う!と強調した (み)紹介します私の同僚の比嘉野乃子と岡城香恋です ペコリと頭を下げた2人、雅は何か分らない鼓動を押し殺していた。 何だろすごく熱い・・・
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