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第5章不思議な森の力
あれからの事は頭がフリーズしてあまりおぼえていない。
だが1つだけはっきり覚えていることがある夜の砂浜で藤白拓矢に告白された事
それから私は頭に血が上ったまま自室へ飛び込んだ急いで部屋の鍵をかけドアに背を向けへたり込んだ。
(み)はぁ~ 何なのよもぉ
熱いほおもおでこも全てが熱い
疲れ果て崩れ落ちるようにベットへ入り全てを『忘れさせて』とつぶやき眠りに落ちた。
次の日、雅は朝食と朝のミーティングには顔を出さなかった
(E美)拓也君、昨日雅となんか会った?私達寝てたから何もわからなくて
部員たちが心配する中拓也は不安と責任感でいっぱいだった
『あっ』部員の1人が指さした方には階段の手すりをつかみ何の物音も立てずおりて来る人影魂を吸い取られ抜けがらの様になった『宮崎雅』だ。
(み)心配をおかけしてしまい申し訳りません
(部長)お おい顔色悪いぞ今日は休んでは方がいいんじゃないか
顔は青白くクマができていた幽霊の様にスーッと近付いてくる
顔を横に振ると雅は今日のスケジュール自然写真を撮りに行こうと部員をせかせたコテージからタクシーで10分樹林の森についた。
(部長)おぉーやっぱ森の中は気持ちがいいなそれじゃ各自ケガをしないよう写真を撮ってくれ
まぶしい光を緑の木々がさえぎる・・・かすかに水が落ちる音と涼しげな風が通る
雅その方向に吸い寄せられていく
滝 透き通った冷たい水辺りはひんやりとしていて真夏だということを忘れさせてくれる
(み)あぁきれいだお前も私と一緒だね
声には出さずそっと心の中でつぶやき無言で写真にその姿を写した周りの木がざわざわと焦りだすふっと後ろを振り返ると1匹の子狐がこちらを見つめていた
つぶらな瞳にふさふさな毛私を手招きする様に森のおくへかけていく
子狐について行っているはずなのになぜか小さな女の子の姿が時々見えるツインテールの似合う着物姿の子ついていくうちに森全体を見渡せる丘についた。
隣にいたと思った子狐の姿の姿はなくその代わりに
(み)拓矢さん・・・。
2人して目を見開きお互いの顔をみるだが雅はすぐに視線をそらし左手首を右手でさすりだす。
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