第1章 開戦

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 戦闘開始から2時間、火星は陥落し人類は月での戦闘に備え軍備を整えていた。 ─太平洋上空 宇宙空母 アマギ─ 「これより本艦は、大気圏離脱に入る。関係職員は所定の位置に付け!パイロットは、大気圏離脱後、ブリーフィングルームに集合せよ。」  艦内放送が流れる。 「真さん!いよいよですね。」 「そうだな。けど油断は禁物だ。」 「どうしてですか?新型のファイターX-22Mk2は、20年前の機体とは別物ですよ!」  二人のパイロットが食堂で話していた。 「俺達の技術は、この20年でもかなり進み宇宙長期遠征に行けるまで進歩したが、今回攻めてくる奴らは、俺達の数倍進歩した技術を持ってるかもしれない。」  真さんと呼ばれているパイロットは、言う。 ※彼の名前は、豊田 真二、E.D.A.の極東支部に所属しているエースパイロットである。  極東支部のパイロット達からは[SHIN]と呼ばれ、慕われている。 「でも真さん、世界中の宇宙艦隊が集まってるんですよ。それに月面基地には新型のの超大型ビーム砲がいくつも配備されてるところにわざわざ喧嘩を売りに来ますかね?」  パイロットは、真二に尋ねる。
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